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SSRI(セロトニン選択的吸収阻害剤)の投薬療法開始から二年後、負荷軽減のために内勤職へ異動してもらった。
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だがどういうわけか、そこでも二か月に一回くらいの頻度で「その言い方はなんですか」のような些細なことで激昂して、定期的に職場で口論することがあった。
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これはどうもおかしいと思い、SNRI(セロトニン及びノルアドレナリン選択的吸収阻害剤)の追加処方を医師に要望した。
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ひたすら医師にお願いして、なんとかSNRIの処方も追加してもらった。不思議なことに、こうしてSSRIとSNRIの両方を服用するようになってから、上記のような無用の口論はぴたりとやむようになった。
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これは、本人の認識としては、投薬追加の効果があったものと理解している。まあもっとも、まさかと思うがこれは所謂「プラシーボ効果」の可能性も、理屈の上では皆無ではない。
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しかし「うつは薬じゃ治らない」とは書きながら、結局著者の個人的な結論としては、必ずしも投薬療法を否定しているわけではない。これは、この個人的な体験もあってのことである。
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もちろんこれら上記は、あくまでも著者個人の主観的な感想である。この点、重ねてお断りしておく。
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もっともその後は結局投薬療法も止め、SSRIもSNRIも含めて薬は一切服用せずに療養することにした。これについては後述する。