6) 用語説明


以下の用語説明は、引用部分を含めて著者の見聞と理解の範囲で記述したものである。

 

従って、確実な内容をお求めの場合は、記述に示した引用元参照元のほか、ご自身でその他の情報源を参照いただくようお願いする。


 

 ① 光トポグラフィー:

「日立製作所の登録商標。しかし、計測方法の概念を表す適切な名称・学術用語が他に無いため、2005年にその使用を公開。」


※株式会社日立ハイテクノロジーズのページ

トップ>社会を豊かにするハイテクソリューション>脳科学の「いま、ここ」

http://www.hitachi-hightech.com/jp/here-and-now/09/

 

 

② 光トポグラフィー検査:

  • 「頭にかぶったキャップ状の装置から、体に安全な近赤外光を頭皮に当てて、脳の血液の流れを調べる光トポグラフィーを使った検査。血中のヘモグロビンが近赤外光をよく吸収する作用を利用する。血流の変化から、うつ症状の原因疾患を探ることができる。」

日本経済新聞(2013年4月26日)

  • 「『光トポグラフィー検査』では近赤外線を用いて脳血流量の変化を測定し、脳機能の状態を検討します」「脳が活動を始めると、思考などを司る前頭葉の神経細胞が活発に働いて大量の酸素が必要になるために、脳血流量が増加します。その量がどのようなパターンで変化するかを測定することで、『正常』『うつ病』『双極性障害』『統合失調症』『その他』に判別します」
  • 「『光トポグラフィー検査』だけで診断を確定するわけではなく、あくまでも『診断補助』に位置づけられているのです」

※金沢医科大学病院の公式ウェブサイト

HOME>お知らせ>金沢医科大学 教えて!ドクター 第11回・最先端のうつ病診断法・光トポグラフィー検査・近赤外線使い脳機能を「見える化」

http://www.kanazawa-med.ac.jp/~hospital/2013/02/-11.html

  • 「うつ病(大うつ病性障害)・躁うつ病(双極性障害)・統合失調症のいずれの可能性が高いかが示唆されます。ただし、結果は確定診断ではなく、あくまで臨床症状にもとづく鑑別診断の補助として用います。 ((注)この検査は診断の確定や治療をするものではありません。)」

※東京大学医学部附属病院のページ

HOME>受診・お見舞い>診療科のご案内>こころの検査入院

http://www.h.u-tokyo.ac.jp/patient/depts/kokoro/

 

 

③ 精神療法:

「薬物を用いた薬物療法や身体に物理的に働きかける身体療法などに対し、精神療法は治療者が心理的な手段を用いて患者の心身に働きかける療法です。カウンセリング等の簡易精神療法、行動をよりよい方向に改善していく行動療法、患者の誤ったものの見方を改める認知療法、こころの奥底を分析していく精神分析療法、集団精神療法、自律訓練法、箱庭療法、遊戯療法、森田療法等があります。」


※「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト『こころの耳』」

HOME>用語解説>メンタルヘルス関係

http://kokoro.mhlw.go.jp/glossary/mentalhealth.html

(厚生労働省委託事業として一般社団法人日本産業カウンセラー協会が開設するサイト)

 

 

④ 認知療法(認知行動療法):

「認知療法・認知行動療法というのは、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。認知というのは、ものの受け取り方や考え方という意味です。」


※国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センターのページ

TOP>認知行動療法とは

http://www.ncnp.go.jp/cbt/about.html

 

 

⑤ 「リワーク」:

  • 「うつ病などをわずらっていても、対処方法を身につけながら、無理なく復職できるよう、(1)生活リズムの立て直し(2)コミュニケーションスキルの習得(3)職場ストレスへの対処法の獲得を目的とするプログラムを提供し、復職に向けてのウォーミングアップ(『リワーク支援』と言われています。)を行います。

※「みんなのメンタルヘルス総合サイト」

ホーム>治療や生活に役立つ情報>働く人のメンタルヘルス>職場復帰支援(リワーク支援)~精神疾患で休職していてなかなか復帰が難しい方を支援します~

http://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/3_04_03rework.html

(厚生労働省のサイト)

  • なお「リワーク」の呼び方には幾つかあるようだ。「リワークプログラム」とか、上記引用サイトのように「職場復帰支援」「リワーク支援」とか。
  • この「リワーク」を実施している機関の種類は、以下の通り幾つかある模様である。

A) 独立行政法人「高齢・障害・求職者雇用支援機構」傘下の各地域障害者職業センター

B) 医療機関

C) そのほかの民間NPO法人など

 

などである。

  • 具体的な実施内容は各機関によって異なるので、ご自身でご確認をお願いする。

 

A)についての参考サイト

※独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構のページ

機構ホーム>障害者の雇用支援>精神障害者総合雇用支援

http://www.jeed.or.jp/disability/person/person04.html

機構ホーム>全国の施設>地域障害者職業センター

http://www.jeed.or.jp/location/chiiki/index.html

 

B)についての参考サイト

※「うつ病リワーク研究会」のページ:会員医療機関

http://www.utsu-rework.org/list/index.html

 

  • 上記で引用した「うつ病リワーク研究会」とは、リワークを実施している医療機関の中の有志が「リワークに関する研究活動と普及啓発活動」(同サイト「代表世話人挨拶」より)を目的に結成した団体である。
  • 上記サイトには、この団体に参加している医療機関の情報とリンクが掲載されている(なお、このサイトに掲載されている医療機関が、リワークを実施している医療機関の必ずしも全てであるとは限らない。この点、ご注意お願いしたい)。

 

  • 因みに著者が利用したのはB)の場合に属する。
  • 著者がリワークを利用した理由は、実施内容の中に集団療法があることであった。
  • 著者がそれまで通院していた投薬療法にせよ精神療法にせよ、一対一の個人療法である。集団療法ならではのメリットがあるのではないかと考えたのが、リワークの利用を考えた理由であった。
  • 集団療法では、他のメンバーとの相互交流が可能である。これが方向性の発見や、孤立感や重圧感からの脱却に役立つのではないかと考えた訳である。「すごろく図」中の「⑫リワーク」の下の方に「相互交流」と吹き出しを追記してあるのは、この考えからである。

  

⑥ 「【仮称】リワークアフターケアプログラム」

  • これは著者の造語である。従って「仮称」と頭記を付してある。
  • 前項の通り、リワークは復職前の段階で参加するプログラムである。つまり復職すると同時に、リワークプログラムからは卒業することになる。従って、復職後にはリワークプログラムは利用しないことになる。
  • もっとも一部の機関では、復職者に対するアフターケアを復職後にも行うプログラムを開設しているようである。このプログラムを指すために、仮の造語として書いたのが「【仮称】リワークアフターケアプログラム」である。
  • これも、プログラム開設の有無やその利用の条件や実施内容などは、実施機関によって異なるようである。従ってこちらも、具体的な内容はご自身でのご確認をお願いする。